大手会計事務所、経営コンサルティング会社を経て独立。住宅取得や相続などのFP相談の実務をおこないながら、お金に関する講演や、高校や大学などでFP受検指導を多数実施。 | ●CFP®(日本FP協会認定) ●1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格) ●宅地建物取引士 ●証券外務員一種 ●消費生活相談員資格/消費生活専門相談員 |
パターンA 現在の住居費から算出 | |
住居費予算(現在の家賃) | 100,000円 |
固定資産税(概算) | -10,000円 |
毎月返済額 | 90,000円 |
パターンB 借入可能額から算出 | |
審査対象年収(夫の年収) | 500万円 |
返済負担率 | 35% |
毎月返済額 | 145,833円 |
パターンAからの試算 | |
借入期間 | 29年 |
シミュレーション金利 | 1.32% |
2,601万円 |
パターンBからの試算 | |
借入期間 | 29年 |
シミュレーション金利 (審査金利) |
4% |
3,001万円 |
Nさんの場合、35年の住宅ローンだと完済予定は71歳となり、退職後も返済を続ける必要があります。心配になるお気持ちはよく分かります。完済年齢をより短く65歳とすると、期間は29年になりますね。
シミュレーションの結果、35年のローンを前提とした場合、マイホームの予算は3,026万円となります。前提条件は同じで、期間を29年とした場合、予算は2,601万円となりました。(どちらも現在の住居費から算出したAの方が低いのでAを採用)
2,600万円の範囲内で希望するマイホームを取得できるのであれば、借入期間を29年で考えれば安心です。しかし、この金額以上になるのであれば35年を選んで、将来まとまった資金を返済して期間を
短くする「繰り上げ返済」などを行えるように家計管理をすることも選択肢の一つとなります。お子さまの教育費の準備も必要となるため、ライフプランを考えながらキャッシュフロー表を作成してみてはいかがでしょうか。