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マイホーム計画には予算が大切。住宅の総予算から土地や建物を決めていくからです。とはいえ、細かくシミュレーションするのもハードルが高いもの。まずは、現在の住居費を元にした額と、年収を元にした額の2パターンから、FP先生の診断を受けて考えてみましょう。

丸山 高信先生(With Financial Partners-ウィズ ファイナンシャル パートナーズ-)

大手会計事務所、経営コンサルティング会社を経て独立。住宅取得や相続などのFP相談の実務をおこないながら、お金に関する講演や、高校や大学などでFP受検指導を多数実施。 ●CFP®(日本FP協会認定) ●1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格) ●宅地建物取引士 ●証券外務員一種 ●消費生活相談員資格/消費生活専門相談員
栗東市小柿6丁目10-23-402 / TEL&FAX … 050-3488-0750 / E-mail … maruyama@with-fp.com

CASE 04相談者 Eさん(27歳・湖南市在住) ●世帯年収 440万円 ●家賃 6.2万円

夫婦と4歳娘。妻はパート勤務(年収約90万円)。家賃とは別に駐車場代5千円。

2通りの方法で月々の返済額を算出します

  • パターンA 現在の住居費から算出
    住居費予算(家賃+駐車料) 67,000円
    固定資産税(概算) -7,000円
    毎月返済額 60,000円
  • パターンB 借入可能額から算出
    審査対象年収 350万円
    返済負担率 30%
    毎月返済額 87,500円

毎月返済額から借入額を計算します

  • パターンAからの試算
    借入期間 35年
    シミュレーション金利 1.3%
    2,024万円
  • パターンBからの試算
    借入期間 35年
    シミュレーション金利
    (審査金利)
    4%
    1,976万円

低い方を採用するので… Eさんの
住宅予算は 1,976万円 です

 娘さんが小学生になる前に…と、マイホーム検討中のEさん。住宅にはあまり予算が掛けられないとお考えです。奥様は現在のところパートでお勤めですが、第2子のことを考えると収入が無くなる可能性がありますので、シミュレーションはご主人のみの収入で計算した方が安心です。
 毎月返済額は、家賃に駐車場代を足した67,000円程度を希望のEさん。そのうち7,000円は固定資産税の積立として差し引きしたパターンAでの結果、予算2,024万円に。Bでは1,976万円となりました。マイホーム計画は、借入可能額である1,976万円を基準に進めたいですね。貯金を200万円準備されているとのことですが、こちらは万が一のことを考えて、頭金には使わずそのまま確保しておきましょう。
 ご夫婦は20代とまだまだお若いこともあり、お子さんのことや働き方など不確実なことも多いです。将来をイメージしながら、教育費なども含めてライフプランを策定することをおすすめします。

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