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知っ得!まなび家 第16回

知っ得!まなび家-第16回

造作 –ぞうさく–

造作とは、建物内の部材や設備の総称で、床や階段、建具や床の間などを取り付ける工事のことです。注文建築などの住まいづくりにおいては、棚や机などを建物に固定して造り付けるという意味で使われることが多いです。

例えば、床から浮かせたテレビボードや、天井まである本棚、座面の下に収納があるベンチなど、使いたい用途に合わせて建物と隙間なく一体化させたものが作られます。これらは造作家具とも呼ばれますが、家具以外にもキッチンや洗面台などの設備も造作可能です。既製品にはない好みの材質やデザインで内装を統一するなど、希望やアイデアを詰め込んだオンリーワンに仕上げられるのはもちろん、手持ちの本や家電などのサイズに合わせてミリ単位でオーダーできるのも魅力です。

このような造作内容を細かく図面に落とし込むことや、職人の手仕事で一から作り上げるという手間をかけるため、どうしてもコストは上がってしまいます。使用する材料によって見た目はもちろん価格も変わります。建材メーカーが造作用として扱っている部材を用いたり、ここぞというところ以外はDIYに挑戦したりするなど、悩ましい取捨選択は必要でしょう。

基本的な注意点は、建築会社によってどんな造作ができるかや得意不得意が異なることです。過去の実例などを参考に、希望が叶えられるかどうか確認しておきましょう。