大手会計事務所、経営コンサルティング会社を経て独立。住宅取得や相続などのFP相談の実務をおこないながら、お金に関する講演や、高校や大学などでFP受検指導を多数実施。 | ●CFP®(日本FP協会認定) ●1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格) ●宅地建物取引士 ●証券外務員一種 ●消費生活相談員資格/消費生活専門相談員 |
パターンA 現在の住居費から算出 | |
住居費予算(家賃+積立) | 112,000円 |
固定資産税(概算) | -10,000円 |
毎月返済額 | 102,000円 |
パターンB 借入可能額から算出 | |
審査対象年収(夫の年収) | 420万円 |
返済負担率 | 35% |
毎月返済額 | 122,500円 |
パターンAからの試算 | |
借入期間 | 35年 |
シミュレーション金利 | 1.28% |
3,452万円 |
パターンBからの試算 | |
借入期間 | 35年 |
シミュレーション金利 (審査金利) |
4% |
2,766万円 |
自己資金をしっかり貯めておられ、マイホームの夢が膨らむTさん。希望する総額は約3,500万円とお考えですが、それだけ借りられるのか不安とのこと。確かに、ご主人の年収のみを基準に試算すると(パターンB)、予算は2,695万円となるためかなり厳しいようです。奥様の収入から毎月住宅購入の頭金として積立貯蓄している5万円を、返済可能額に充てるという前提で試算すると(パターンA)、予算は3,652万円となり、概ね可能な範囲となりました(ともに自己資金200万円を含む)。ただし、第二子の希望もお持ちであるため、奥様が産休・育休などで収入が減少した場合は、住宅ローンの返済が家計を圧迫することになるかもしれませんので要注意です。
今後、家族が増えることや生活スタイルが変わることで家計がどのように変化するのか、その中で住宅ローンを返済し続けることができるのかといったことを明確にするために、まずはライフプランシミュレーションをすることをおすすめします。