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マイホーム計画には予算が大切。住宅の総予算から土地の購入や建物の仕様などを決めていくからです。とはいえ、細かくシミュレーションするのもハードルが高いもの。まずは、現在の住居費、年収を元にした額の2パターンから、FP先生の診断を受けて考えてみましょう。

丸山 高信先生(With Financial Partners-ウィズ ファイナンシャル パートナーズ-)

大手会計事務所、経営コンサルティング会社を経て独立。住宅取得や相続などのFP相談の実務をおこないながら、お金に関する講演や、高校や大学などでFP受検指導を多数実施。 ●CFP®(日本FP協会認定) ●1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格) ●宅地建物取引士 ●証券外務員一種 ●消費生活相談員資格/消費生活専門相談員
栗東市小柿6丁目10-23-402 / TEL&FAX … 050-3488-0750 / E-mail … maruyama@with-fp.com

CASE 06相談者 Sさん(29歳・守山市在住) ●世帯年収 400万円 ●家賃 7万円

夫婦+子1人。奨学金返済が月1.2万円、車ローンも有。ローン審査に通るか心配。

2通りの方法で月々の返済額を算出します

  • パターンA 現在の住居費から算出
    住居費予算(現在の家賃) 70,000円
    固定資産税(概算) -10,000円
    毎月返済額 60,000円
  • パターンB 借入可能額から算出
    審査対象年収 400万円
    返済負担率 35%
    毎月返済額(奨学金除く) 104,667円

毎月返済額から借入額を計算します

  • パターンAからの試算
    借入期間 35年
    シミュレーション金利 1.36%
    2,004万円
  • パターンBからの試算
    借入期間 35年
    シミュレーション金利
    (審査金利)
    4%
    2,364万円

低い方を採用するので… Sさんの
住宅予算は 2,004万円 です

 住宅ローンの審査にて重要なポイントの一つは、返済負担率です(Check!参照)。金融機関により基準は異なりますが、フラット35は年収400万円以上なら35%と公開されています(年収400万未満は30%)。負担率からみたSさんの年間返済額は140万円。これには奨学金と自動車ローンの返済も含まれます。車の借入残高はあと少しとのことなので、審査前に完済しておく方が安心です。年収や勤続年数を考えると審査を受ける価値はあるのではないでしょうか。
 奨学金の返済のみを差し引いた場合、年間返済額は125.6万円です。この額から計算したパターンBでの借入額は2,364万円となりました。家賃と同額の返済額を元にしたAだと借入額は2,004万円です。マイホーム計画は低い方の2,004万円で行った方が確実です。そのうえで、第二子の予定や配偶者の就職など、これからのライフイベントも考慮しながら、無理のない返済プランをシミュレーションすることをおすすめします。

Check!

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