大手会計事務所、経営コンサルティング会社を経て独立。住宅取得や相続などのFP相談の実務をおこないながら、お金に関する講演や、高校や大学などでFP受検指導を多数実施。 | ●CFP®(日本FP協会認定) ●1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格) ●宅地建物取引士 ●証券外務員一種 ●消費生活相談員資格/消費生活専門相談員 |
パターンA 現在の住居費から算出 | |
住居費予算(現在の家賃) | 88,000円 |
固定資産税(概算) | ‐10,000円 |
毎月返済額 | 78,000円 |
パターンB 借入可能額から算出 | |
審査対象年収 | 380万円 |
返済負担率 | 30% |
毎月返済額 | 95,000円 |
パターンAからの試算 | |
借入期間 | 35年 |
シミュレーション金利 | 1.3% |
2,631万円 |
パターンBからの試算 | |
借入期間 | 35年 |
シミュレーション金利 (審査金利) |
4% |
2,145万円 |
便利な立地にお住まいのRさん、お子様の誕生が楽しみですね。返済額は家賃と同じで、とのことですが、今後は教育費をはじめ様々な費用がかかります。第二子以降をお考えならなおさらです。家賃に含まれていた修繕費や税金等も支払う必要があるため、家賃そのままというのは難しいかもしれません。
家賃から固定資産税を引いた額を元にした(A)の試算では2,631万円ですが、(B)では2,145万円となりますので、こちらの額で予算を考えましょう。貯金額の300万円全てを充ててしまうと何かあったときのお金が不足します。収入の半年分を確保し、100万円を予算に加算すれば2,245万円となります。さらに予算を増やしたいのであれば、ご両親からの援助や奥様の復職を検討しましょう。
大事なことは、どんな環境で子育てをしたいのか、そのためどんな土地を探すのか、ではないでしょうか。土地と建物の予算配分でマイホームは大きく変わります。夫婦でよく話し合ってみましょう。