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マイホーム計画には予算が大切。住宅の総予算から土地の購入や建物の仕様などを決めていくからです。とはいえ、細かくシミュレーションするのもハードルが高いもの。まずは、現在の住居費、年収を元にした額の2パターンから、FP先生の診断を受けて考えてみましょう。

丸山 高信先生(With Financial Partners-ウィズ ファイナンシャル パートナーズ-)

大手会計事務所、経営コンサルティング会社を経て独立。住宅取得や相続などのFP相談の実務をおこないながら、お金に関する講演や、高校や大学などでFP受検指導を多数実施。 ●CFP®(日本FP協会認定) ●1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格) ●宅地建物取引士 ●証券外務員一種 ●消費生活相談員資格/消費生活専門相談員 ●2021年度金融知識普及功績者
栗東市小柿6丁目10-23-402 / TEL&FAX … 050-3488-0750 / E-mail … maruyama@with-fp.com

CASE 17相談者 Nさん(29歳・近江八幡市在住) ●世帯年収 370万円 ●家賃 6.5万円

夫婦と0歳児。自己資金200万円。妻はもうすぐ復職予定。購入後は毎月の返済額だけに注意すれば大丈夫? 年収:夫370万円 妻:復帰後300万円予定

2通りの方法で月々の返済額を算出します

  • パターンA 現在の住居費から算出
    住居費予算(現在の家賃+積立分) 95,000円
    固定資産税(概算) -10,000円
    毎月返済額 85,000円
  • パターンB 借入可能額から算出
    審査対象年収(収入合算) 670万円
    返済負担率 35%
    毎月返済額 195,417円

毎月返済額から借入額を計算します

  • パターンAからの試算
    借入期間 35年
    シミュレーション金利 1.83%
    2,635万円
  • パターンBからの試算
    借入期間 35年
    シミュレーション金利
    (審査金利)
    4%
    4,413万円

低い方を採用するので… Aさんの
住宅予算は 2,835万円です(自己資金200万円含む)

 赤ちゃんとの慣れない生活ながらも楽しんでおられるNさん家族。マイホーム用の積立も順調そうですね。住宅予算診断の算出基準となるパターンBの審査対象年収は、育休でも収入合算で審査を 受けることができるので、復帰後予定の300万円を合算しています。(金融機関によって対応は異なります)結果は、Aの2,635万円に自己資金200万円を足した2,835万円です。
 ご質問は、新生活が始まったら住宅にかかる費用は月々の返済額だけで大丈夫か?ですね。まずは、既に概算で組み込んでいますが固定資産税が年1回およそ数万~十数万円発生します。また、マンションには修繕積立金という支出がありますが、一戸建てでも将来に外壁の塗り替えやリフォームを想定しておくことが大事です。その他、居住スペースが広くなるため、光熱費の増加も見込んでおきましょう。家計のライフプランシミュレーションなどをふまえて、余裕を持った返済額にしたいですね。

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