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マイホーム計画には予算が大切。住宅の総予算から土地の購入や建物の仕様などを決めていくからです。とはいえ、細かくシミュレーションするのもハードルが高いもの。まずは、現在の住居費、年収を元にした額の2パターンから、FP先生の診断を受けて考えてみましょう。

丸山 高信先生(With Financial Partners-ウィズ ファイナンシャル パートナーズ-)

大手会計事務所、経営コンサルティング会社を経て独立。住宅取得や相続などのFP相談の実務をおこないながら、お金に関する講演や、高校や大学などでFP受検指導を多数実施。 ●CFP®(日本FP協会認定) ●1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格) ●宅地建物取引士 ●証券外務員一種 ●消費生活相談員資格/消費生活専門相談員 ●2021年度金融知識普及功績者
栗東市小柿6丁目10-23-402 / TEL&FAX … 050-3488-0750 / E-mail … maruyama@with-fp.com

CASE 16相談者 Aさん(33歳・野洲市在住) ●世帯年収 550万円 ●家賃 7.5万円

4人家族。自己資金500万円。「団信」制度を知ったばかり。団信に加入すると生命保険は不要になりますか? 年収:夫340万円 妻:210万円

2通りの方法で月々の返済額を算出します

  • パターンA 現在の住居費から算出
    住居費予算(現在の家賃+積立分) 85,000円
    固定資産税(概算) -10,000円
    毎月返済額 75,000円
  • パターンB 借入可能額から算出
    審査対象年収 550万円
    返済負担率 35%
    毎月返済額 160,417円

毎月返済額から借入額を計算します

  • パターンAからの試算
    借入期間 35年
    シミュレーション金利 1.82%
    2,328万円
  • パターンBからの試算
    借入期間 35年
    シミュレーション金利
    (審査金利)
    4%
    3,623万円

低い方を採用するので… Aさんの
住宅予算は 2,828万円です(自己資金500万円含む)

 お子さん2人とにぎやかにお過ごしのAさん家族。住宅予算は、パターンAの2,328万円ですが、順調に貯めておられる自己資金500万円を合わせると2,828万円という診断になります。
 お尋ねの「団信」とは、「団体信用生命保険」の略で、住宅ローンの返済中に死亡または高度障害状態になった場合、その時点の借入残高をゼロにする保障制度です(民間の金融機関で契約する場合、団信への加入が必ず求められます)。死亡した場合だけでなく、3大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)も保障の対象とするものもあります。
 団信に加入するということは住宅に関する保障を確保することになるため、現在の生命保険で住宅費用のための保障を組み込んでいれば、保障が重複する可能性が考えられます。保障内容が同じであれば、生命保険を見直すことで家計の支出を減らすことが可能です。住宅予算を考えると同時に、将来の家計予測プランや保険の見直しを行うことがとても大切です。

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