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知っ得!まなび家 第9回

24時間換気システム –にじゅうよじかんかんきしすてむ–

ヒトが吐き出す二酸化炭素、建材などに含まれる化学物質、結露によるカビ、、、。これらによって住まいの空気は汚染されていきます。対策をしないままでは、シックハウス症候群など体への影響が問題となります。そこで、常に新鮮な空気を取り入れて室内の空気を入れ替えるよう、24時間換気システムの導入が義務化されました。2003年の改正建築基準法です。まだ20年足らずのため、仕組みや必要性の理解が進んでいないのが実情です。
換気システムは、給排気の方法が3種類あります。第一種換気は、空気の取り入れと排出の両方を機械で強制的に行います。第三種換気は、排気は換気扇などの機械式ですが、吸気は自然流入で行います。(第二種は一般住宅向けではないので割愛します)
第一種は換気の効果が高く、花粉やPM2.5なども防ぎやすいのがメリット。熱交換気を付ければ、外気温や湿気の影響も抑えられます。第三種は、設置コストやランニングコストが安いことが特徴です。
双方にデメリットはあるので、一概にどちらが良いかを決めるものではありません。注意したいのは、ほとんどの建築会社は採用している換気システムが決まっているということです。例えば、第三種を扱っている会社に第一種をお願いしてもスムーズにいかない可能性があるということ。事前に確認し、納得して設置するようにしましょう。どちらの場合でもフィルター掃除等のメンテナンスはこまめに実施することが大切です。