住まいを考え始めたばかりの方にこそ読んで欲しい!大事なおうちのこと、わかりやすくお伝えします。
知っ得!まなび家 第18回

住まいを考え始めたばかりの方にこそ読んで欲しい!大事なおうちのこと、わかりやすくお伝えします。
夏の暑さ・冬の寒さを抑えて快適に暮らすには、断熱性の高い家が必須です。断熱性能を国の制度で評価するのが「断熱等性能等級」。単に「断熱等級」と呼ばれることが多いです。国の制度とは、品確法という法律に基づく「住宅性能表示制度」のこと。耐震性や耐火性など10分野の中に、温熱環境・エネルギー消費量に関する断熱等級の評価項目があります。
断熱等級は1から7の7段階あり、数字が大きいほど性能が高いことを表します。かつては等級4までしかなく、2022年に5~7が創設されました。建築物省エネ法により義務化される省エネ基準に適合する等級4が最高等級だったことや、それ以上の性能があるZEH住宅に見合う等級がないことがおかしかったのです。なお、2030年には等級5が省エネ基準、つまり最低等級になる予定です。
建築会社の宣伝に「当社は断熱等級7」や「断熱等級6基準!」などの謳い文句を目にすることがあるでしょう。大事なポイントは、自分の住まいが実際にその等級になるのかきちんと確認することです。さらに、補助金事業や税制優遇制度の申請に断熱等級の証明が必要な場合、費用等も含め見落とさないよう注意しましょう。
快適性のためとはいえ、等級の高い家を目指すとどうしてもコストも上がってしまいます。他の設備や仕様とのバランスを調整し、数字だけにとらわれず我が家に合う断熱性能を決めたいものです。